スキネズミ「でっかい」
そりゃそうなるわ。
ううーん、漫画と全く関係ないけど、
書くことがないのでジブリ小噺をひとつ。
高畑勲監督の傑作「火垂るの墓」にはカットされたシーンや、音声がいくつかあります。
節子が蛍の墓を作り、実は母がすでに死んでいることは叔母から聞かされていたことを告げ、あの有名な「なんで蛍すぐ死んでしまうん?」というセリフを言った後、住処にしている防空壕から見た清太と節子の引き画になり、カメラは隠しておいた母の骨箱にパンし、幻想的な蛍が二匹舞いますが(恐らく母と父の霊魂のメタファー)。
本来そのシーンでは亡き母の声が入る予定でした、それが
「男のあんたにおさんどんなんかさせて、お母ちゃん情けないわ…
もしお母ちゃん寝とる時空襲あったら、節子と一緒に逃げて頂戴、
あんたら二人、無事に生きてもらわな、お父ちゃんに申し訳ないもの、わかったね」
というもの。
恐らく生前に母が清太に言った言葉のフラッシュバックなのでしょう。この言葉から、清太はもとから病弱な母に変わって家事を行っていたことがわかります、庭に小さな畑を作ったのも清太なのでしょう。
この小さな自信が「僕は家事ができるのだからお金さえあれば節子と二人で生きていける」という過信につながり、それはやがて二人が命を落とす結果を招くのです。