落語「茶金」

あらすじ

京で有名な茶道具屋の金兵衛、通称「茶金」が、茶屋の茶碗をためつすがめつうかがい見ては、「はてな？」と首を傾げているのを、油屋の男が見ていた。さては相当な値打ちがあるに違いないと思った男はなんとかその茶碗を手に入れようとするが…。

茶碗を安値で買い取ろうと、なんとかして店の主人を騙かそうとする男とそれの一枚上手を行く店主の構図は「猫の皿」に通じるものがあって好きです。

後半のなんでもない粗末な数茶碗が次第に何千両もの価値になっていく過程が可笑しい。上方落語で有名な噺らしいのだけど、私は古今亭志ん朝の「茶金」しか聴いたことがないです。

志ん朝復活-色は匂へと散りぬるを と「おかめ団子」「茶金」