落語「文七元結」
あらすじ
左官の長兵衛は博打で身を崩し借金まみれ。ある年の瀬、長兵衛のひとり娘が自ら女郎屋に身を売って借り受けた五十両を持って吾妻橋に通りかかると、身投げしようとしている男に出くわす。店の金五十両を盗まれてしまったため死んで詫びをするのだという男、必死で止める長兵衛とそれでも死のうとする男の押し問答の末、なんと長兵衛は娘を女郎屋に預けてまで手にした五十両をその男にあげてしまうのだった…。
非常に有名な人情話、「人情話文七元結」として歌舞伎にもなっている。
大切な娘と引き換えに手に入れた金を、いくら身投げをしようとしているからといって見ず知らずの男にポンと渡してしまう(投げてぶつける)のはいくらなんでも不自然だが、そこをいかに真実味を持って演じられるかが重要のような気がする。長兵衛が金を投げてよこすに至る、葛藤をきちんと演じられるか…、そこがしっかりして初めて「江戸っ子の心意気」が輝きだすのだと思ってます。その点で立川談志、立川談春の「文七元結」をおすすめします。
立川談志ひとり会 落語CD全集 第27集「お化け長屋」「文七元結」
- アーティスト: 五代目立川談志
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: CD
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