「ファインディング・ドリー」
ピクサー制作、あの名作「ファインディング・ニモ」の1年後を舞台にした続編。
物忘れがはげしいナンヨウハギのドリーはふとしたきっかけで自分の家族のことを思い出し、マーリンとニモを引き連れて家族探しの旅に出る。
前作がマーリンとドリーのうっとりするほど美しい海を舞台にした優れたロードムービーだったのに対して、本作はそうではなく目的の場所へはある手段であっとう間に到着してしまう。その場所へ潜入して脱出する、さながら「ミッションインポッシブル」のような作りになっていたが、イマイチ緊張感がないのは、その場所というのが蒲鉾工場や魚肉ソーセージ工場ではなく、野生の魚を一旦保護して海へ返す海洋生物研究所だからだろうか…、それとも変幻自在に姿を隠すことのできる万能タコの「ハンク」がいきなり仲間になってしまうからだろうか…。この姿を隠す描写の面白さも、すでに「モンスターズインク」のランドールがいるため新鮮味を感じない。
彼がどうして自然に海を恐れるようになったのかをしっかり描かないから、キャラクターに感情移入できないし、ドリーと触れ合うことで彼の心境が少しずつ変わる様ももっと丁寧に描くべきだったのではないだろうか。
最後のカーチェイスに至っては荒唐無稽すぎて「マダガスカル」っぽくなってしまったような気さえする。「マダガスカル」は「マダガスカル」で面白いから好きではあるが…。
あとは、うーん、思い出せない。なんか言いたいことがあった気がするんだけど…。
ダメだ、変にコブシの効いた八代亜紀の「アンフォゲッタブル」しか思い出せない…。
一緒に観に行った友人のうさぎが上映後こんなことを言ってました。
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