飛行機
私は飛行機に乗ることに恐怖を感じる種類の人間です。
しかし、昔からそうだったわけではなく23歳を越えたぐらいの頃から恐怖を感じるようになり、できるだけ飛行機に乗らないで済む生活を心がけてきました。
なぜ、飛行機嫌いになってしまったかというと一時期世界の航空機事故、日本ではあの有名な123便墜落事故に関する書籍を読みふけった結果、変にそういった類のことに詳しくなってしまい。飛行機に乗ることが怖くなってしまったのです。
航空機で一番事故が発生しやすい離着陸の時なんて私の心境は家康に捕まった石田三成さながらで、「ああ、今朝食べたコンビニのあらびきチェリソーが私の最後の食事になるのか…」なんて考えては手汗を滲ませるのです。
離陸した後は後で「圧力隔壁が吹き飛んで油圧系統がダメになって、フゴイド運動やダッチロールを繰り返したあげく、墜落したらどうしよう…」なんて考えては気が気ではありません。それに最近ではテロも怖いですし…。
そんな話を人にすると「車の事故に遭う確率のほうが断然高いんだから大丈夫だよ!どはは」と斧を持って戦う背の低いパワー重視の戦士キャラみたいなことを言われるのですが、車での事故って一瞬で事故に遭い、死ぬか病院かなのに対して、航空機事故はケースによるけど異常事態が発生してもしばらく飛び続け、「ああ、これから死ぬのか」と急降下する機内で涙を流す時間があるわけで(123便はコントロール不能のまま30分も飛んだ)、それが嫌なんです。
それと飛行機で言えば食事時にあの狭い機内に充満する解凍した機内食の匂い、あれも私は好きではないのです。
映画「ハンニバル」のエンディングで国外逃亡するレクター博士が「食事と呼べる代物ではないから」と特製弁当を持ち込んでましたが、ほんとうにそう思います。
え?ファーストかビジネスクラスに乗ればいいじゃないかって?
…前のほうって墜落したときの死亡率が高いので…(たぶん)。