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キューライス。

1985年生まれの男。漫画、イラスト、アニメーションなどを描きます。ご質問、ご依頼はこちらのアドレスにどうぞqraisqrais@gmail.com。       キューライス制作の短編アニメーション「鴨が好き」公開中https://www.youtube.com/watch?v=48-RA4BNXVc

ウサギと行く東京ディズニーシー②〜さらってきた三つ編みと爺様の強欲〜

腹を満たした我々はふらふらとプロメテウス火山の麓へ歩みを進めた。

そこにはフォートレスエクスプローションという大航海時代の要塞があった。その緻密な作り込みはものすごくしょうもない凡庸な表現で言い表せば、かの時代に「タイムスリップしたみたい〜」である。

 

埠頭に行くとガリオン船「ルネサンス号」が停泊していた。

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乗船すると我々以外誰もいないマリーセレスト号状態であった(朝は空いている)。

 

三基の大砲は導火線を引っ張ると発射することができる、欲を言うならば水面に水しぶきが上がるようなギミックも欲しいところ。

船内を探索すると、船長の部屋や、乗組員の寝台など緻密に作り込まれていて嬉しい。とくに台所が素敵だ、大航海時代の船の厨房

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吊り下げられた塩漬け豚…

大きな手打ち鍋…

無駄にでかい包丁…

狭さ

そのどれもが男心をくすぐる。「どこかからさらってきた三つ編みの女の子にシチューを作ってもらいたいな」とウサギが物騒なことをつぶやいていた。

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アトラクションに乗らずともこういった細かい作り込みをみているだけで楽しめる、それもまたディズニーシーの魅力かもしれない。

ちなみにこのルネサンス号には時々、ジャック・スパロウ船長も出没するので要チェックだ。

 

そんなことを考えながらふとウサギを見ると、どこで買ってきたのか両手にターキーレッグを持ってムシャムシャやっていた、さっき朝飯を食べたばかりだというのにどうしようもない毛玉野郎だ。

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そのあと、人気アトラクション、「センター・オブ・ジ・アース」のファストパスを取ってから、もう一度アメリカン・ウォーター・フロントに舞い戻り朝一に取得したファストパスを使って「タワー・オブ・テラー」に入った。

 

ここはもともとはハイタワー三世という名の骨董好きの爺様の所有するホテルだったが、その爺様がとある部族から強奪してきたシリキ・ウトゥンドゥという偶像の呪いによって、ホテルのエレベーターとともにこの世から消失、今では呪いのホテルとして観光地化されているとのこと。

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ハイタワー三世の書斎では、ステンドグラスに描かれたアニメーションで事のあらましが説明され、シリキ・ウトゥンドゥが覚醒、魔法によって像が消失するのだが、その時はまわりの人たちの反応を見て楽しむ。

 

「下に落ちただけだよ」としたり顔で話すカップル…

 

「どうなってるの…」と本当に信じられないものを見た目をしている地方の修学旅行生…

 

半笑いの中年…

 

そもそも像に興味がない女子(呪われるぞ)、十人十色である。

 

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そして、ホテルの倉庫を経て、いよいよエレベーターに乗り込む。

 

偶像の呪いパワーによって、高所から一気に落下したり、一気に昇ったりを繰り返す、つかの間の無重力状態を楽しめる。

ウサギの口から「ギッ」という奇妙な絶叫が漏れ聞こえた気がしたが、すぐに女子高生の甲高い叫び声にかき消されてしまった。

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つづく

 

www.tokyodisneyresort.jp

 

 

『身近な疑問がスッキリわかる理系の知識』

瀧澤美奈子さん監修、青春出版社身近な疑問がスッキリわかる理系の知識』の表紙絵、扉絵、そして、四コマ漫画をちょっとだけ描かさせて頂きました。

理系女子の心を掴もうにも思いっきり文系なあなたにぴったり!

 

身近な疑問がスッキリわかる理系の知識

身近な疑問がスッキリわかる理系の知識

 

 

ウサギと行く東京ディズニーシー①〜うさぎの対抗心と冷製スープはスイーツな見た目〜

5月9日、その日私は午前2時に起床して仕事をしていた。

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そして、そろそ6時を回ろうかというときになって友人のウサギ(オス)から連絡が入った。

 

「おい、今日はこれから冒険とイマジネーションの海へ行くぞ、8時50分にエントランスに集合な」

 

仕方がないので私は眠い目を擦りつつ、丸ノ内線京葉線を経由して東京ディズニーシーのエントランスにやってきた。

5月の舞浜は薄く雲がかかり、暑くもなく寒くもない絶好の行楽日和。

 

すると向こうの方からウサギが日焼け止めをペタペタしながらにじり寄ってきた。

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そして、ウサギが友人の◯ジャー・◯ビットからせしめたというまだオープン前だった「タートルトーク」と「ニモ&フレンズ シーライダー」のアトラクションプレビューチケットを私に突きつけこう言った。

 

パラッツォカナル?(準備はいいか?)」

 

私は迷わず答える

プエンテアルテンプロ(もちろんできてる)」

 

QRコードという名の科学の魔法陣をかざして開園と同時に颯爽と入園する私とウサギ。

目の前に雄大なアクアスフィア(地球儀)が回っている、そして、ミッキーとミニー率いる吹奏楽団が陽気なメロディを奏でている、朝の風物詩「走らないでね」の看板を掲げたキャストの笑顔も眩しい。

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アメリカンウォーターフロントの方向へ歩いて行くとショーウィンドウには最近加わった新しいお友達、ダンサーを夢見るウサギのステラ・ルーのぬいぐるみが機械じかけでくるくる回っていた。

その可愛らしさに何人かのゲストは足を止め、携帯で撮影などをしている。

ふと、こっちのウサギを見るとものすごい険しい表情をしていた。同じ種族の対抗心であろうか、ショーウィンドにへばりつき変なブレスを口の脇から漏らしている。

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それにしても町並みといい、お店のインテリアといい20世紀初頭の雰囲気がたまらない。

時代設定は1912年だそうだ。タイタニック号が海に沈み、ジョセフィーヌ・ベーカーが歌い踊っていた時代…、そう思い巡らすだけでなぜか脳内に「映像の世紀」のテーマソングが流れてくるというもの。

 

我々はとりあえず「タワー・オブ・テラー」のファストパスを取ると、サンドイッチなどの軽食メニューが楽しめる「ニューヨーク・デリ」に足を運んだ。

 

午前1時から水以外なにも口にしていない私の胃袋は取り付け騒動を起こしている。

 

注文は「ニュヨーク・デリのおすすめセット」、チキンとアボカドシュリンプのサンド、ポテトの冷製クリームスープ、ソフトドリンクのセットメニュー(1150円)。

それもステラ・ルーをモチーフにしたメニューだと知るやウサギの口から「ぐぅの音」が出た。ほんとうに出るものなのかと感心した。

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紫色のバンズにはアボカド、マヨネーズシュリンプ、ポテトサラダ、照り焼きチキンが挟んであって結構ボリュームがある、頬張ると口の端にいろんなものが付着するので拭く物が必須となる。

 

また、ポテトの冷製スープラズベリーソースがかかっており、見た目は完全にスイーツ、しかし、口に運ぶとちゃんとじゃがいもでヴィシソワーズなので、そのギャップがたまらない

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美味い。そして、眠い。

 

つづく

 

 

www.tokyodisneyresort.jp

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初手術!鼠径ヘルニアという名の脱腸な君

5月13日私は新宿のクリニックを訪れた。

ずっと気になっていた、左側の下腹部のでっぱり

 

これがなんなのかを診てもらうためである。水が溜まっているのか、ガン的なやつなのか、水子の霊が憑いているのか…(生々しいので絵は天使にしておきます)。

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初老の先生にさっそく診察してもらうとすぐにその正体がわかった。

 

鼠径ヘルニアまたの名を脱腸

 

腹の筋肉の弱まったところから腸が「ひょっこり」している病で、命に関わる事はないが放っておいても治る事はなく、生涯腸が「ひょっこり」した人生を歩まざるを得ない。

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もし、地方の女子高生と心と体が入れ替わったとしても私の(彼女の)下腹部の腸は「ひょっこり」したままだし、記憶が一週間しかもたない上で恋愛したとしても腸は忘れず「ひょっこり」としているのだ。

 

そんなことが人に知れたら周りから「腸さん」と親しげに呼ばれること請け合いだ。

 

そんな鼠径ヘルニアの対処法としては下腹部を切開し、メッシュで補強する手術しか手はないという。

私はいままでの人生で自分の身体にメスを入れさせたことがない、それがいきなりの手術提案、もし、私が江戸時代の武家だったら思わずこう叫ぶところだ。

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自分の肉体にメッシュという人工物丸出しのものを埋め込むのも気がひける。

「わしゃ肉抜きしたミニ四駆かい!」という突っ込みが心のなかでこだまする。

 

しかし、まだ、長いであろうこの先の人生、腸が「ひょっこり」したままでは気になってしかたないので、渋々手術の同意書にサインをし、次の週の土曜日に日帰り手術するはめになった。

人生初の手術…、全身麻酔である。

眠っている間に強化人間にされて、ニュータイプ専用機に乗って戦うはめなり、挙げ句の果てに「あいつは強化しすぎた」なんて言われたら、どうしようなどと内心かなりショックを受けたまま、血液検査、心電図をとって病院をあとにする。

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よほど動転したのか、帰り道、駅ナカのデパ地下で一度も食べた事もないたい焼き屋のたい焼き(クリーム味)をエスカレーターに乗りながら頬張っていた。

 

そして、一週間後の20日、いよいよ人生初の手術を迎える。

 

朝起きて、まずは剃毛する。バリカンで短くした後、剃刀で手術する左側の下腹部の毛をジョリジョリと始末していく。

 

いつもは髭のいらない部分を剃る役目を担っている剃刀さんが「ついにイカれたか…」といらぬ心配をしている。

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丸ノ内線に乗って新宿へ向かう。

土曜日の朝の車内はこれから行楽地へ行く人々の含み笑いで満ちている、それなのにこっちはこれから切腹じみたことをしなくてはならないのだ。

雲ひとつない快晴の夏日すら憎い

 

外科クリニックに着くと、まずは先生の診察を受けた。血液検査、心電図、ともに問題はなかったそうだ。

手術する前にリカバリー室に通され、そこで手術着に着替える。

手術する箇所に確認のために赤い星型のシールを貼っておくように言われる。

自分の人生のなかで下腹部を剃毛した上に、そこに星のシールを貼る日が来るなんて思いもしなかった。

(生々しいので天使で描いておきます)

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飛行機で提供されるようなスリッパを履き、青い手術帽をかぶったら準備完了だ。

隣の手術代に寝かされると、例の手術感満載のライトが眼前に広がっていた。

 

着々と全身麻酔の点滴が行われる。

ふと、鍛え抜いた精神力によって全身麻酔に耐え抜き「この人…麻酔が効かない…なんて漢なの…」みたいな感じで美人な看護師さんをメロメロにしたいと考えた。

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しかし、あにはからんや現代医術というのは偉大なもので、ふっと目が覚めたら手術は無事終わっていた。

 

朦朧とする意識のなかで看護師さんが「リカバリー室でお休みください、お飲み物は何になさいますか?ジュース、お茶、コーヒーなどございますが」と尋ねられたので手術台から起き上がりながら蚊の鳴くような声で「アイスコーヒーをお願いします…」と注文した。

 

私のアイスコーヒー人生のなかで最弱の「アイスコーヒー」だったと記憶する。

その後、ふらふらする足をうまくコントロールして薬局で薬をもらい、家に帰り、昨日丸めておいたハンバーグを焼いて昼食をとって薬を飲んでこの記事を書いている。(痛み止めの座薬を初体験した)

 

こうして、私の鼠径ヘルニアの手術は終わった…。

くしゃみすら命がけの生活を強いられているが、こんな記事を書けるくらいには元気である。

 

私の下腹部の左側には今もメッシュが入っている。これらの人生を私はこのメッシュと歩んでいくのだ。

肉抜きしたミニ四駆のように…。

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強化されすぎた人が出てくるDVD↓

 

小学生の時一番好きだったミニ四駆

 

 

タプタプ

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この前は別の迷い猫の「名前を呼ぶとニャーと鳴く」という情報を見て泣きました。

猫みつかるといいなぁ。

タトゥー

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チップを渡されそうになったが丁重にお断りした。

だけど、人生とは予測不可能なもの、もしかしたらラスベガスでタトゥー屋をやっている人生というのもあったのかもしれない。

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そんな私はタトゥーを彫りたいとまったく思いません。

なぜかって?

 

スーパー銭湯に入れなくなるからです。

牛脂くん「揚げ」

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バターを揚げるという発想にど肝を抜かされました。

でも一度食べてみたい…。