「ウサギと行く東京ディズニーランド⑥~槍ウサギと失われた干し首~」
15時、ブルーバイユー・レストランを出た我々はなんとなくトゥモローランド方面を歩く。ふと見ると「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」のスタンバイが5分だった。
2013年にリニューアルされたばかりだというのに大丈夫か?などと思いながらさっそく入った。管制塔からこちらを見下ろすアクバー提督に挨拶もそこそこにあっという間にスタースピーダー1000に乗船する。
並ぶ必要がないのは嬉しいが、キューラインをゆっくり見物できないのはちょっと寂しい。ウーキーの星キャッシークや、宇宙の都会コルサントを巡る旅は楽しかったが、冒頭に暗黒卿の剣さばきが見れなかったのは残念だった。
ところで、現役時代のダース・ヴェイダーが登場すると噂される映画「ローグ・ワン」が待ち遠しい。
地球に戻り、船を降りた後、ウサギが槍で突く振りをしながらイウォークのものまねをしてきたがあえて無視をする。
16時10分、二度目の「ハロウィーン・ポップンライブ2016」を鑑賞し、16時40分、我々はアドベンチャーランドへ戻り「ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション」(スタンバイ20分)に乗り込む。
アマゾン川やナイル川をモチーフにした未開のジャングルをボートに乗って探検するアトラクション。関係ない話だけど、私は時々このアトラクションの川を全裸で泳ぐ夢を見る。カバが怖い。
2014年のリニューアルに伴って随所で音楽が流れるようになった、ライオンにシマウマが捕食されているシーンには「サークル・オブ・ライフ」が高らかに流れるのだ。
そのシーンを見たウサギが「弱肉強食の世界だ」と呟く、その世界で言えばかなり弱い方の部類であることをこのウサギは自覚しているのだろうか。
途中訪れるジャングルの神様を祀っているという神殿ではプロジェクションマッピングという名の魔法を使った美しい壁画が楽しめる。そして、冒険の終盤に静かに佇む行商人のサムはリニューアル後も健在で嬉しい。
最近はお守りを売っているようだが、客のニーズなんて御構い無しに干し首を売っていた頃の、強気な商人に戻って欲しいと個人的には思うのだった。なぜダメなのか干し首…、いいではないか、人気者ジャック・スパロウのお母さんも干し首だったし…。
つづく