豊島園「庭の湯」体験記〜前半〜
こんにちは、もはやこんな感じのTシャツを着てもおかしくないくらいスーパー銭湯とサウナ&水風呂が好きなキューライス。
平日のとある昼下がり、突然思い立ち豊島園の横にあるスーパー銭湯「庭の湯」へ赴いた。
なんといっても立地がすごい、シネコンと遊園とスーパー銭湯の三角フォーメーション、さながら娯楽のバミューダトライングル、以前平日の昼間に一人で豊島園に入園し、半笑いでお化け屋敷を流したこと、ナチョスがマチェーテが激怒するくらい不味かったことをぼんやり思い出しながら、豊島園の前を通過し、「庭の湯」に入園。
広々としたフロント、居並んだ貸出の水着、巨大な水晶に期待が高まる。愛用のリュックサックをギュウギュウとロッカーの押し込み、不二子に飛び込むルパン三世も真っ青の早脱ぎで入浴。
日光が気持ち良く入ってくる浴室はなかなか開放感があって嬉しい、自然豊かな外のアトモスフィアもいい感じだ、露天風呂に浸かるとまるで太陽まで一緒に湯船に浸かっているような気持ち良さ、日光浴と入浴が同時に出来る贅沢さ、やはり露天風呂はこうでなくてはいけない。
そして、私が「魂の聖櫃」と呼んではばからないサウナに入室する。かなり薄暗く設定されている室内はまるでラスコーの洞窟のような神秘性を湛えている、唯一残念な事は室内にテレビが設置されていないことか…。
「俗な奴だ!」という罵倒が聞こえてきそうだが、普段家でテレビを見ない私にとってサウナぐらいでしかじっくりテレビが見れないのだ。ここで今流れているCMや番組をみる事が結構、重要だったりするのだ。
ほどよく汗をかいて、水風呂に赴く。深さ、冷たさ、ともに良し。なかなかの水風呂だったが、ふと隣に見慣れない個室のようなものを発見。
「オケシャワー」と書いてある。スワヒリ語かな?と思いつつ覗くと、天井に大きめの桶がぶら下がっていた。なるほど「桶シャワー」である。天井からぶら下がった紐を引くことで桶がひっくり返り、そのなかに満たした冷水が一気に頭上に降りかかるというシステム。
この段階でこんなこと言うのはあれですが、今回「庭の湯」で一番気に入ったのがこれ、「オケシャワー」だった。
紐を引いて、冷水を自分自身にぶっかけるという行為…、その内省的とも内罰的とも言える行いは、体を熱しては冷やすの繰り返しを無言で繰り返す我々、サウナ信者の心象を描き出しているようだ。
死闘に挑む前の明け方、井戸から汲み出した水で行水する剣豪の気分さえ味わえる、画期的でいてどこかスマートではない無骨さが愛おしい「オケシャワー」!
嗚呼、全国のスーパー銭湯に導入されたらいいのに「オケシャワー」!
つづく