バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
ザック・スナイダー監督によるDCコミックのヒーロー映画。前作「マン・オブ・スティール」の続編。
大人気スーパーヒーロー、バットマンとスーパーマンが大迫力のバトルを繰り広げたり、悪者レックス・ルーサーの陰謀と戦ったりする映画。
こういった類の映画を見るにあたって大切なのは「細かいことは気にせず楽しむこと」だと思っている。脳みそ空っぽにして、ちょっとしたジョークに「わはは」と笑って映画館を後にすればよいのだ。
そう、俺は陽気なメイン州在住のジョーイ(31歳)だ。週末はショッピングモールで仲間とビール片手にボウリングを嗜む、アメリカ人だ。そうした気構えで見れば今作はなかなか楽しめる一本になっている。
ただし、バットマンやスーパーマンの人となり、それぞれの宿敵などのことをある程度知っていないとまったく理解の及ばない時間を過ごすことになるので要注意。
大富豪だが能力は普通の人間と、異星人にして無敵のスーパーマンが戦うと耳してまず思い描いたのが、こんな感じの絵面だったが…
まさにこんな感じ展開だった…。スーパーマンの唯一の弱点である鉱石クリプトナイトが今回も重要な物語のキーになります。
ベン・アフレックのバットマンは存外に良かった。クリスチャン・ベールのようにシャープすぎず、些か鈍重なところに長きにわたる戦いでの疲弊感が出て良かった。宿敵ジョーカーのものであろう「ハハハ!冗談だよ!」と落書きされた亡き相棒ロビンのコスチュームが一瞬出てきたりするのもアメコミファンとしては嬉しい限りであろう。
身近な存在としてスーパーマンを描くというより、強大な力を持っているが故に畏れ敬われる存在として描いたスナイダー監督、メディアなどを使っての強大な力の描写は同監督による「ウォッチメン」に登場する、コミック史上最強のヒーロー、Dr.マンハッタンを思い出させた。
突然パラレルワールドへトリップしたり、コスプレ女戦士が乱入したり、突っ込みだしたらきりがないけど、そこは陽気なアメリカ人になって楽しみたいところ。もう、やりたいようにやってください。スーパーマンとの対決に備えてものすごい筋トレをするバットマンには親しみを感じる。
個人的には拳と拳をぶつけて互いを知る、ある意味王道なプロットが嫌いじゃないです。
↓傑作です。スナイダー監督のヒーロー論はこれで完結してます。
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