スパラクーア体験記〜前半〜
こんにちは、スーパー銭湯で魂の洗濯をすることが一種の生き甲斐のキューライスです。この度、初めて後楽園のスパラクーアを訪れました。
玄関の熱帯魚の群れ、清潔な店内、落ち着いた雰囲気、フロントの方のタブレットを使ったスマートな解説、完全電子ロッカーキーなどに圧倒されつつもさっそく入浴。
天井はそこまで高くはないが、程よく外光を取り入れた気持ちの良い空間。モザイクタイルで作られた浴槽は曲線を描き、それが一種の優しいさを醸し出している。
天然温泉は茶色く濁っており、少しなめてみると塩気があった。看板には「塩分を含むため長湯すると湯あたりします」という注意が書かれている。露天風呂に浸かると時々、ジェットコースターに乗った人々の黄色い悲鳴が聞こえる。
そして、私の大好きなサウナ。3種類、TVの設置された野球スタジアムのような形状のスタジアムサウナ(中高温)、北欧の山小屋のようなオールドログ(高温)、そして決まった時刻にロウリュが行われるヴィルデンシュタイン(中高温)。
一番基本的なサウナであろうスタジアムサウナで汗を流し、水風呂へ。この水風呂が面白い形状をしていた、大きく円を描いた浴槽は身体をすっぽりと覆うに十分な深さが確保されていて快適。青を基調としたライティングも涼やかさをさりげなく演出している。
さらに面白いのがこの水風呂の中心には吸い込み口が設置されていて、水位が上がるたびにそれを吸い込むのだが、その時の音がなかなか激しいのだ。
何度かサウナと水風呂を行き来するうちに、軽い脱水症状によって気持ちの良い目眩と天井の景色がぐるぐる回るのを楽しんでいると(真似しないでください)、その激しい吸い込み音がリバーブし、小三治師匠の「時そば」の不味い方の蕎麦をたぐる音に聞こえてきた。
やはり、水風呂は深さが大切です。
つづく
白酒師匠の「時そば」もいいですよ。