食べたい映画「パルプフィクション」のシェーキ
レストランで強盗を企てるカップル、マフィアの殺し屋二人組、ボスの妻、八百長を依頼されたボクサー、様々な人間の思惑が交錯するオムニバス形式の映画。
中学生の頃、タランティーノに没頭していた私、でも、自分の部屋にテレビデオを置いてもらえなかったので、「パルプフィクション」の音声だけをテープに録音して繰り返し聞いていた思い出がある本作。
マフィアの殺し屋であるヴィンセントが、ボスの奥さんであるミアをデートに連れていく場面、映画スターのそっくりさんがウェイトレスを務めるレストランで、ミアが注文するのが5ドルもする『マーティン・ルイス』という名のミルクシェイク。
正直、日本人にとってシェイクが5ドルというのが高いのか安いのかわからないが、少なくともヴィンセントには驚愕の値段のようで、「5ドル?お酒も入ってない、ただのシェイクが?」とウエイターに尋ねる。
このシェイクが美味そうなのだ、「5ドルもする」という概念がそうさせるのだろうか、ちょこんと乗ったチェリーも光って見える…。ヴィンセントも「ちょっといいかな?」と一口シェイクを吸っている。(この時、彼が本当に心の底から美味しいと思っているか、思っていないかで一緒に観ている人と、ちょっとした口論ができるとかできないとか…)